真珠の貝柱って食べたことありますか?母貝となるアコヤガイの貝柱です。ホタテほど濃厚な風味ではありませんが、コリコリっとした食感といい、この勾玉のような形といい、何やら貴重な物を頂いている感?がね、なんともいいんです^^
産地に住んでいるわけでもないので、残念ながら冷凍モノで生食はできませんが、さっと茹でてサラダにのせ酢味噌ベースのドレッシングで。もう一品は豆腐と蓮根ベースのシュウマイに入れました。湯気ばっかりの写真ですが^^; どちらもサッパリ美味しく頂きました♪ ご馳走さまでしたm(_ _)m
この貝柱は、いつもお願いしている大地を守る会のカタログで見つけ、懐かしくて思わず注文してしまったものでした。というのは、私が新卒で就職したジュエリーメーカーの社員食堂では、毎年アコヤガイの浜揚げの時期に一度だけこの貝柱のかき揚げが出たのです♪ 一月ごろだったかな?今回もかき揚げが頭に浮かんだのですが、なんとなく胃腸の調子的にさっぱり系で頂きました^^
貝が飲み込んだ異物などで偶然作り出される天然のバロックパールと違って、丸い真珠のほとんどは養殖によって作られているので、浜揚げし真珠を取り出した後には沢山の貝が残ります。そう考えると、貝にはなんとも申し訳ない気持ちになるのですが( ; ; )せっかくなので感謝して有難くその貝柱を頂くわけですね。そんなアコヤガイに感謝する「貝供養」や、貴金属加工に用いる火や道具に感謝する「ふいご祭り」など、いろいろ変わった行事のある会社でした。社員旅行では、伊勢志摩で真珠の核入れ研修もしましたよ。懐かしいなぁ♪
新卒の若いねぇちゃんがいきなりエラソーに(決してそんなつもりはなかったのですが^^;)納期管理とか言ってあーだこーだ指示してくるわけですがら、初めは工場の職人さん達も全然言う通りの順に作ってくれなかったりして、、結構、いや毎日のように泣きました(笑)それでもジュエリーが出来上がるまでの各工程の職人さん達のところに遊びに行っては、色々見せて頂いて質問しまくったりしていたので、だんだん心を許してくれるようになり、しまいには糸ノコやヤットコなどの工具を持たせて細工の練習までさせてくれるようになりました。いやぁ、そう思うとずいぶん可愛がってもらいましたねぇ。。いつも着けている婚約指輪は、退職後にもかかわらずそんな職人さん達に特別お願いして作って頂いた宝物です。内側には手彫りの文字も刻まれていてあたたかい。皆さんお元気かな?お一人お一人の顔が浮かびます。
途中で「私は英語を使う仕事がしたいんです!」とか生意気言って飛び出してしまったけれど、今思えば、古き良き時代の空気流れる素晴らしい職場でした。今のご時世ああいう会社が生き残るのは厳しいと思いますが、細々とでも技術と伝統を継承していって欲しいと願わずにはいられません。
わ、すっかり昔を懐かしむモードになってしまいましたが^^; アコヤガイの貝柱、機会があったらぜひお試しください♪